一人親方には支給されないってほんと！？
「一人親方」として働く労働者の皆さんはご自身の労災保険の状況を知っていらっしゃいますか？
建設業労災保険は、会社に雇用されて働く『労働者』に適用されるもの。
けれど『一人親方』は労働基準法では『経営者』にあたりますから
建設工事作業中に労働災害にまきこまれたとしても、労災保険給付は受けられません。
例えば、『一人親方』のあなたが元請会社からお仕事を引き受けたとしましょう。
困ったことに、作業中に足場から落ちてしまい大怪我をしてしまったのですが
あなたが法的に『労働者』ではなく『経営者』であったためどこからも保険料がでないのです。
一人親方といえども、その作業内容は一般労働者となにも変わりがないというのに…
建設業労災保険は、そういう仕組みになっているのですから仕方がありません。
この様な事態から『一人親方』を守るために国は、『労災保険の特別加入』という
制度を定めて対応しています。一人親方・家族従事者の特別加入も可能です。
現在建設業労災保険については、現在ネットで加入できるところが多くあります。
『一人親方』の場合も同様。手数料・組合料が安価で、加入しやすいシステムとなっています。
現在、保険料を払う余裕のない元請会社では労災隠しといったこともあるようです。
建設業労働者の方、特に『一人親方』の方は、自分の為、ご家族様の為にも
万が一の時の生活をしっかりと補償してくれる適切な労災保険を利用しなければいけませんね。